PiPiちゃんの災難 終章
(元気を取り戻したPiPi お見舞いにもらった人形を抱いている。餓死寸前だったため、当分空腹がおさまらないだろう)
「せんせい、ずっと『現実作り』をサボってたんですから、これからは厳しくいきますよ。わたし、もう腹ぺこで死にそうだったんだから…。
でも、先生はわたしに欲望という名のエサを与えなかった。だから、回復することができたんです。今回は、もう許してあげます」
PiPiちゃん、ありがとう。これからは『現実作り』の巡礼路を優先する。淡々とした孤独で質素な旅路になるだろうけど、覚悟を決めた。
「はいはい、感傷はもういいですから、さあ、今日のPiPiとの約束~!」
いまが18時、睡眠するのが26時。あと8時間ある。夕食30分、休憩30分で7時間の『現実作り』をする。
「久しぶりのPiPiとの約束ですからね。破ったらダメですよ~」
はいはい、わかりました。