お姉さんになったPiPiちゃん
(朝10時)
(事務所に日曜出勤する草一)
PiPiちゃん、おはよ...、あっ!
「せんせい、おはようございます」
PiPiちゃん、今日はまた随分大人っぽいね。凜とした和風美少女だなあ。
「わたくし、いつもこうですわ(だって昨日の晩、変な夢を見ちゃったんだもん!)」
今日の『現実作り』は、8.5時間で約束します。
「かしこまりました。つつがなくお勤めできますように」
…ふふっ、いつもの幼さはどこへ行ったのやら。
(夜8時追加分)
(草一 いつものようにため息をつく)
深夜1時まであと4時間半で、為すべき『現実作り』が4時間15分。今日も厳しい…
(PiPi できたてのケーキを持って渡り来る)
「せんせいは目標達成が難しくなると、すぐに投げ出す悪い癖があります。だから、今日は特別に30分だけ減らしてあげます。これなら約束を守れますか?」
(深夜12時追加分)
PiPiちゃん、申し訳ない。約束まもれなかった。疲れて、もう頭が働かない。本日の『現実作り』、失敗だ!
「せんせい、PiPiも鬼ではありません。疲れたなら休んでもいいよ。
それに、先生は誤解してます。時間は目安にすぎません。大切なのは、より良き『現実作り』をすることです」
...PiPiちゃん、やっぱり顔は隠すんだ。
申し訳ない。明日のより良き『現実作り』のため、速やかに眠るとするよ。
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