いつもの事務所
(午後16時)
「せんせい、今日の『現実作り』のご予定はいかがですか」
『現実作り』:10
で設定してください。また、さっき会議で話し合ったように、今日以降①軍隊ばりの定刻就寝、②実戦訓練を『現実作り』に追加します。
「はい。
修道院または軍隊ばりの23時強制就寝だと、スケジュールが過密になって、今日の夕食は30分しかとれないので、油断しないでくださいね。PiPiとの約束は、必ず守ってよね、よね」
PiPiくん、この写真は…
「暑いので、水着サービスです」
ああ、...なるほど
(19時半追加分)
いつものごとく、予定が押してきた。修道院または軍隊ばりの強制就寝時間まであと3時間半。『現実作り』も残り3時間半。厳しいなぁ…
(21時追加分)
「せんせい、お疲れ様です。8分余裕がありますから、休んでください。でも、油断しちゃいけませんよ」
おや、PiPiちゃん、水着は?
「もう! PiPiだって遊んでられません。こう見えても、いろいろ忙しいんだから」
そうだったね。
「そうですよ。『顔の無い都市』と連絡をとったり、地下室へ降りていったり…」
(PiPi いそいそと立ち去る)
「お転婆さんだな」
(草一はレコードをかけた。それは草一の思い描くPiPiのイメージに似ていた)
Mozart - "Ein Musikalischer Spaß" K522 - Mov 4/4 ...
(23時追加分)
「せんせい、23時になりました。強制就寝の時間です」
9.5しか出来てないんだけど...
「早く寝ることも『現実作り』です。今日だけは許してあげます」
助かった...
「せんせい」
うん?
「ご褒美のよく冷えたビール、飲みますか?」
ダメだよ。今飲んだら最低1時間は寝るのが遅れちゃう。明日の『現実作り』が台無しになっちゃうよ。
「ふふっ。聞いてみただけです」
9.5 39.5 -0.5