油断の罠に陥る

「せんせい、おかえりなさい」

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(重い足取りの草一)

「どうしたんですか!」

大失敗だ。油断した...

朝と夕方の試合の間に4時間あった。

本来、そこで約百頁の文献を読み返して、敵への対処法を頭にたたき込むべきだった。

※約100頁の文献。全15章から成り、1章ごとに1つの敵への対処法が書かれている。

 

でも、朝の試合を終えて気が抜けたのか、ダラダラ過ごしてしまった。ぎりぎりになって文献を読み始めたが、間に合わないから15章中3章だけ読まなかったんだ。

 

「なぜ、その3つをとばしたんですか?」

春の試合で一度出た敵だから、まさか連続で同じのが出る訳がないと思ったんだ。

 

「そして...?」

試合に現われた敵は3つで、それが見事にとばした3つだった。油断すると勘も鈍るものだね。対処法を忘れていたので、まったく試合にならなかった。

 

「因果の流れが悪かったんですね。平気ですか?」

仕方がない。終った試合を気にしてたら、次は命取りになる。夕方の試合は諦めて敗者復活戦にかけよう。やっぱり、油断しちゃだめだね。

 

 

 

(その時、よく冷えたビール缶が言った)

「冷えたビールと水、好きな方を選べ」

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(PiPiが言った)

「せんせい、リラックスするために飲んでもいいよ。詰め込むだけが『現実作り』じゃないもん」

 

ありがとう。PiPiちゃんの言うことも一理あるね(笑)。実際、経験上、今日みたいな日は飲んだ方がかえって明日からの仕事効率も上がるだろう。でも、やっぱりやめとくよ。

 

「なぜ?」

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 ビールはうまい。しかし、いま僕とPiPiちゃんの『現実作り』の生活は、戦闘中の生活であって、小さなほころびでも大失敗につながる綱渡りの日々だ。だから、小さな油断もしないでおこう。来年春に来る最後の大決戦までは。

 

それに、砂漠の住民は、きっとビールなんて飲んでないよ...

※2014年7月2日記事「午後のコーヒーブレイク」参照

 

 

(PiPi 静かな物腰でレコードを選ぶ)

「それでは、せんせいとPiPiの覚悟の旅路に合った曲を」


Bartok - Rumanian Folkdance - YouTube

 

 

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(23時追加分) 

PiPiちゃん、ブログをしっとりと終らせてる場合じゃなかった。今日の『現実作り』、まだ7時間しかやってないよ。

 「わーっ、たいへん! あと1時間やらなきゃ。すぐ準備しますー!!」

 

ビール飲んでなくてよかった。飲んでたら、もう頭がダメだった。

「ほんとにねぇ!」

(準備に走るPiPi 部屋を駆けてでていく) 

 

 

(25時追加分)

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