PiPiの前で強がる草一

（草一　事務所内でうなだれている）

「昨日の試合の失敗が悔やまれる...」

「おはようございます！　あれ、せんせい、昨日は男らしく『後悔はするまい。終った試合を気にしていたら、次は命取りになる』とか言い切っていたんじゃ...」

わっ、PiPiくん居たのか。

（草一　急いで険しい表情を取りつくろって）

も、もちろんだとも、PiPiくん。後悔も油断と同じく隙を作る。厳しい戦いの中では、それは命取りだ。さあ、明日の試合のために準備をしよう。

～集中、それは不断に新たに捨てることなり～

（猫おじさん登場）

「よう！　ソウイチ、な～にすかした顔をしとるんじゃ？　ひょっとして、可愛いPiPiの前で格好つけとるのか？　えぇ？　そうじゃろう？」

猫おじさん、なに勝手に入ってきてるんですか！　あなたは草月事務所のメンバーじゃないでしょうが。

 「図星じゃろう。やーい、図星じゃぁ」

出ていけ！　

（猫おじさん　ヘラヘラ笑いながら立ち去る）

「せんせい、さ、今日の『現実作り』をはじめましょう。もう猫おじさんのことは忘れて（笑）。

～集中、それは不断に新たに捨てることなり～」

 （24時追加分）

PiPiちゃん、今日は集中力が散漫だった。やっぱり、昨日ビールでも飲んで、さっぱりした方が良かったかな。

「せんせいは昨日、ビールより『現実作り』を選びました。おかげで、今日は欲求不満で集中できませんでした。

　単なる言葉遊びの試練でなく、実際の肉体的渇望にジリジリ焼かれることになりました。

　でも、それは悪くない経験です」

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