絶体絶命のピンチ
深夜12時半 焦る草一
まずい、非常にまずいぞ! ああ、神よ、僕はなんて愚かなんだ!!(『シャーロック・ホームズの冒険』風に)
時間が足りない。もうすぐ深夜零時半なのに、あと6時間の『現実作り』が残っている。
...幸い、PiPiちゃんはまだ気づいていないぞ。
ああ、運動に手を出したのが失敗だったんだ! 日頃、8時間の『現実作り』さえギリギリなのに、調子に乗って運動まで手を出したのが、いけなかった。
夜のヨットハーバーを、海風にあたりながらジョギングなんて、爽やかすぎたんだ。おかげで帰った後も身体が活性化してハイになり、方々に電話を掛けまくってしまった。
これでは、今日の『現実作り』は失敗だ~。助かる方法はただ一つ。このまま休みなしで朝6時半まで、ぶっつづけでやり続けることだ。
怠惰な僕にそんな真似ができるだろうか~。それとも、またPiPiちゃんを裏切ってしまうのか。
とにかく、PiPiちゃんに気づかれないようにして、ペンを取ろう。追い込まれてからが本当の勝負だ。失敗と分かってても善後策をとるのが、本当にデキるヤツなのだ。