本日も時間に追われる草一

PiPiちゃん

　今日は遅くなるから、もう帰っておねんねしなさい。

「せんせい...、PiPiはそこまで低年齢（の設定）ではないですよ」

　一体、PiPiちゃん何歳なの？

「『顔の無い都市』の存在に年齢を聞くなんて、ナンセンスです。トウキョウで74歳のご老人も、『顔の無い都市』では瞬時に20歳に戻ります」

　なんと！　「74歳」には、何か特別な意味でも？

「詩人ゲーテおじさんが温泉地で18歳の少女に恋をしたのは、74歳の時でした。それは熱烈でした。結婚も申し込んだんです」

『顔の無い都市』て、おかしなところだね。いずれにしても、今日は8時間の『現実作り』を達成したいから、先に帰っておやすみ。

「せんせい、どうしたんですか？　いつもは割と簡単に諦めるくせに...」 

　約束したからには、守りたいじゃない？　PiPiちゃんだって、そのほうがいいだろう？

「なんか、へんなのぉ」