草一の懺悔
(夜9時 草月事務所。草一は周囲を伺いながら、暗いランプ一つで作業している)
よし、これで良かろう。ふぅ、なんとか助かった...
「何をしておるんじゃ?」
ギョッ、猫おじさん! ここで何してるんですか? 今日は半日休業ですよ?
「ワシはいつも通り、用もなく入り浸っておるだけじゃ。ソウイチこそ、休みの日に何をしておる? えぇ?」
そ、それは...
「ほう...。帳簿の改ざんか。さては、昨日の『現実作り』で9時間達成出来んかったんじゃろう。違うか? でも、PiPiの前でかっこつけて宣言した手前、失敗しましたと言えなかったんじゃな?」
ううっ、おっしゃる通りです。PiPiちゃん、ごめん、ごめんよ。
「それで休暇中に、昨日の不足分をやって帳尻を合わせたわけだ」
猫おじさん、このことはPiPiちゃんには黙っていてくれませんか?
「よかろう。しかし、礼はしてもらうぞ」
はい、なんでも。
(猫おじさん 大いに語る)
「せっかく、PiPiが応援してくれておるのに、無駄にしおって...」
「ソウイチ、よいか。いくら人から応援してもらっても、自分に受け入れる資格がなければ、応援を力に変えることはできん。身はトウキョウにありても、人の願いや応援には『顔の無い都市』のパワーが込められておる。『顔の無い都市』の力は、『現実作り』を為す者でなければ受け取れん」
なるほど! 酷く『現実作り』をサボって、せんべい食べながら寝そべっているときに、人様から応援の電話やメールがきても、一瞬元気になるだけですぐに効果が消えてしまい、10分後には再びテレビのチャンネルを片手に、せんべいをかじっているパターンが多い...
一方、しっかり『現実作り』をして充実しているときに、人から応援してもらうと、すごい力がでるんです。
「そうじゃろう。応援や願いに込められた本当の力を受け取るには、こちら側にも資格が必要じゃ。それが...」
『現実作り』なんですね。
「うむ。応援も、ただでは受けられんのじゃ。応援を力に変換するためには、受け手が『現実作り』をしていなければ。さもなくば、人様の好意を無駄に消費しては、次を求め...、を永遠に繰り返すことになる」
人から与えてもらうのを待ってるだけじゃ、ダメなんだ。たとえ孤独であろうとも、『現実作り』をしていこう。
9/22『現実作り』:9時間(帳尻合わせアリ) 総計483時間 借金-25時間
推移:6 ⇒ 8 ⇒ 5.5 ⇒ 8 ⇒ 8 ⇒ 8 ⇒ 8 ⇒ 8 ⇒ 7.5 ⇒ 9
9/23『現実作り』:5時間(半休) 総計488時間 借金-24時間
推移:8 ⇒ 5.5 ⇒ 8 ⇒ 8 ⇒ 8 ⇒ 8 ⇒ 8 ⇒ 7.5 ⇒ 9 ⇒ 5(半休)
9/24『現実作り』:6時間(病) 総計494時間 借金-26時間
推移:5.5 ⇒ 8 ⇒ 8 ⇒ 8 ⇒ 8 ⇒ 8 ⇒ 7.5 ⇒ 9 ⇒ 5(半休) ⇒ 6(病)
9/25『現実作り』:4時間(病) 総計498時間 借金-30時間
推移:8 ⇒ 8 ⇒ 8 ⇒ 8 ⇒ 8 ⇒ 7.5 ⇒ 9 ⇒ 5(半休) ⇒ 6(病) ⇒ 4(病)