憂鬱な冬枯れた午後

(憂鬱な午後、冬枯れた大学街を見下ろす草一)

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草一の手元には、

『顔の無い都市』の新聞:

 「これが現実です」などと澄まし顔で提示して、人を煽り煙に巻く。読者は、大切な自分の『現実』を忘れ、「これが現実なんだ!」と叫びながら不安や憎悪に駆られる。

 

 秘密クラブ『夕日の塔』の招待状:

 ~~『現実』ではなく、快楽こそが墓場までの最良の伴侶~~ 

 

 

(草一の独白)

鬱陶しい新聞と招待状が届いてくる。何かが僕をトウキョウに縛り付けている。日常作業が『現実作り』にまで異化されない。何かの具合で、『現実作り』の巡礼路を歩けなくなってしまった。

 

一旦世俗を離れて隠遁してみようか

 

 

推移(10/20):8 ⇒ 1.5 ⇒ 1.5 ⇒ 4.5 ⇒ 6 ⇒ 6.5 ⇒ 8 ⇒ 9 ⇒ 6 ⇒ 3 ⇒ 1