晩秋の休日の巻物整理
「あ、せんせい。おかえんなさい」
巻物を整理してくれてるの? なぜ、今日はセーラー服を?
「いよいよ魔論文の実戦訓練に入りますからね。PiPiも受験生みたくセーラー服着て応援です!」
わぁ、ありがとう。
「それにせんせい、セーラー服好きでしょ」
い、いや、それは......。
「魔論文の訓練には高高度の集中力が必要とされます。一旦術に入ったら、最低2時間は瞑想から抜けられません」
つまり、術の途中でやれ昼食だの電話だのやってたら、全く訓練にならないということか。
「はい。高高度の集中に入れぬまま2,3か月まごついてたら、来年の最終大戦でせんせいは確実に死にます」
「せんせい。もうすぐ太陽が沈むわ...」
うむ。急がねばならないな。旅の支度を。
『現実作り』の巡礼路の奥の奥...