誰も居ない草月事務所

(翌朝 誰も居ない草月事務所。出社する猫おじさん)

「ニャ~」

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(草月事務所へ足を踏み入れた途端、草一の『現実作り』のパワーで可愛い飼猫の『らんま』から『猫おじさん』へ変身する)

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 「ウィ~、昨晩は猫仙人と飲んだ飲んだ。おい。誰かおらんのか?!」

 

(静まりかえる草月事務所 草一の所長机の上に1枚の写真が)

                            『幼き聖母の扮装』

「これは、ソウイチがPiPiとの『現実作り』に初めて成功したとき撮った写真じゃ...」

 

「ハッ! まさかソウイチとPiPiのやつ、『現実作り』の深い道へ入ったか...。その先の道は厳しいぞ」

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「わしに出来ることは、ソウイチの蔵書を(昼寝用枕にして)守りながら寝ることだけじゃ。じゃが、きっと目途がついたら便りを出すんじゃぞ」

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「PiPiとソウイチは戻ってこんかもしれん。『現実作り』の巡礼路の深い道を行くには、集中力が必要ですからの。こんな取り柄のないブログですが、楽しみに読んでくださっている方がもしいらっしゃったら、誠に申し訳ありませぬがこの猫おじさんに免じて、二人が戻ってくるまでの間、しばし二人の我が儘を許してやって下さらんか...」