泥酔状態の猫おじさん修道院にて発見さる…
(PiPi 朝の光を受けながら書庫の前で『現実作り』の準備)
「今日のせんせいのお仕事は…」
「せんせい最近根を詰めてるから、気分転換に魔商法なんてどうかしら。せんせいのやる気まで管理するなんて、PiPiちゃんすごい! いいお嫁さんになれそう。フフ」
(地下室から怪音が)
「なんの音かしら…」
(グオォ~、ブルブル、ゴロゴロ…)
「あっ!」
「お酒臭い~!! まさか、せんせいもお酒を飲んだの?」
「ソウイチなら、二日酔いでそのへんに転がっておるだろう…。あいつもとんだ破戒僧よのぅ」
「もう、せんせい! 大事なときに、何やってるのよ…」
(草一、頭痛に苦しみながらやってくる)
PiPiちゃん、おはよう。
「せんせい、理由もなく二日酔いになるまで飲むなんて何事です。酔った頭では、法律の『現実作り』はできないんですよ。こんな基本的な判断を誤るなんて、クールなせんせいは、一体どこへいったんですか? 今日は魔商法。200頁くらいありますが、今からできますか?」
うーん、どれくらいかかるかな。一週間くらいかけて、マイペースでやってくか…
「せんせい……。かつてのせんせいなら、怒濤の勢いで1日で片付けましたよ…」
『顔の無い都市』のミク現る
~~細かい約束をして、必ず守らせなさい。
■ 休憩は1時間に10分
■『現実作り』中は通信機器を切る
■ 作業中は間食しない
こういう馬鹿馬鹿しくも細かい約束を必ず守ること。
「今日からクールになるぞ!」と言葉だけ念じても、実際にクールな人間にはなれない。冷静さは、思考ではなく、瞬間的な反応。日々の積み重ねの条件反射。クールさを取り戻したければ、言葉も思考もいらないよ。ただ、日々の小さくも膨大な岐路で、淡々と約束通りの道を選び続ければいい。
細かいことの積み重ねからしか、悪習も、性格も、運命も変えられない~~