恐ろしき敵 魔民訴
PiPiちゃん、おはよう。
「ふふ~ん。今日、せんせいが何の巻物を読むか当ててあげる」
「ずばり、魔刑法です!」
残念~!! 今日も魔民事訴訟法でした。
「ほげげ~。せんせい、また居眠りしちゃったらどうしよう」
うむ。PiPiちゃんの心配するように、民訴は司法試験科目(憲法、行政法、民法、会社法、民事訴訟法、刑法、刑事訴訟法)の中で最も難解で、古来より数多くの学生たちを眠りの罠にはめてきた。そういう僕も、昨日の『現実作り』では、5回くらいうたた寝してしまった…。
「それは、いくらなんでも多すぎじゃ…」
肝胆の弱い者などは、民訴の巻物に近づいただけで眠りに陥ってしまう。
「ゴロゴロ、ムニャムニャ…。ウマイウマイ…」
「まあ、なんて恐ろしい…」
そんなときは、悪魔の飲み物、コーヒーの力を借りるのさ
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覗き込めぬ漆黒に
消えては浮かぶ金の波
炎の舌のように渦巻きながら
立ち上るは白い煙
妖艶に
人を惑わす
なるほど、そは悪魔の飲み物か
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