幸せを呼ぶ銀貨
(草一 草月事務所に戻る)
PiPiちゃん、ただいま。
「せんせい、おかえりなさい。お外は寒かったでしょう。さ、暖炉のそばへ」
今日の稼ぎだよ。(チャリチャリン…)
「わぁー。こんなにたくさん! ひい、ふう、みい、よう、いつ、むう…。6枚もある!!」
これから、この銀貨を使って遊んでみよう。『現実作り』を1時間やるごとに1枚。今日は帝都で6時間やったから6枚。
「うふふっ。おままごとみたい」
あら、PiPiちゃん、まだ悲しげなお顔だね(注:本日撮影分。PiPiちゃんは撮影者の心を敏感に反映してしまうようです)。
こういうのも気分が出て面白いんだよぉ…。たとえば、
「勉強を8時間しました…」
よりも、
「『現実作り』を銀貨8枚分やりました…」
のほうが感じがでるでしょ!
「なるほど!!」
それにPiPiちゃんは、トウキョウの食べ物を食べられないだろう?
「てへへ、だってソフビ人形なんだもん。いえ、冗談は抜きにしても、『顔の無い都市』の子はみんな、トウキョウの物は食べられない。苦~いんだもん。トウキョウでのPiPiの好物は、せんせいの『現実作り』だけ~♡」
そこでこの銀貨だ! これには『現実作り』で発生したパワーが化体しているから、『顔の無い都市』でも通用するはず。PiPiちゃんは、これを使えば、『顔の無い都市』のレストランに好きな物を注文できる。
「やったー!! せんせい、ありがとう」
(注:本日撮影分)
ふふ。今日もこれからちょっと『現実作り』を頑張って、あと銀貨2,3枚稼いじゃおうか!
「はーい」
「ソウイチお坊ちゃん。そちらの銀貨で、『三つ星ジュレ』は注文できますでしょうか…。ちょっと、ペット屋のママさんに電話して、聞いていただけませんか…?」