『夕日の塔』ってどんなところ?
「可愛いお洋服を着ると、すこし『夕日の塔』のことを思い出すの…。だから、いつもは地味なメイド服を着ているの」
『夕日の塔』イメージ図
"Hell Fire Club Dublin at Dawn" by Joe King File:Hell Fire Club Dublin at Dawn.jpg - Wikimedia Commons
~~『夕日の塔』は
『顔の無い都市』の中心にあって
この世の欲望をなんでも叶えてくれる秘密のクラブ
黒い因果の泉
幼き日のミクお姉ちゃんが住んでいた因縁の邸宅
奥のバーには料理や酒のメニューと並んで自慢の娼婦リストが備えられ
その名簿には幼き日のミクとPiPiの名が記されている
死に気づくその日まで、あなたに幻想を与えてくれるでしょう
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「『顔の無い都市』でのせんせいの本籍地は、血塗られた『夕日の塔』です。それを忘れないで下さい。トウキョウにいようとどこにいようと、『夕日の塔』はどこまでも追ってきます。一旦入ってしまえば、簡単に退会できるものではありません」
「でも、不安にならないで」
「PiPiがついてます」
「『夕日の塔』から逃れる方法は『現実作り』です。紅茶を飲んで落ち着いたら、またPiPiと一緒に『現実作り』の巡礼路を歩いて行きましょう」
(ある晩の草月事務所の様子。精神的な嵐が吹き荒れた時、PiPiちゃんがなぐさめをもたらしてくれました。お人形も長く一緒にいると、不思議な恩返しをしてくれるものですね)
PiPiちゃんは、僕が想像していた以上に力を持っているようだ。『現実作り』の巡礼路を極めるため、一旦世間から離れ、少し真剣に『深い道のルート』に潜ってみようか。