『深い路のルート』より  3/19のミクとの会話

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夕食後の2時間の『現実作り』は終った?

「はい。曲がりなりにも。でも、キリが良いところまで、も少し『現実作り』を続けようかと…」

 

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それはダメ。

「なぜだい? 『現実作り』を増やす分には奨励されるべきではないかな?」

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無意識世界はそんなに単純じゃないの! 些細なことで地下意識のネジがぶっとんじゃったら、たまらないわ。『夕日の塔』も『顔の無い都市』の黒い小人も相澤先輩も、常にわたしたちを狙ってるんですからね。いまはわたしにぜんぶ任せて。さあ、約束を果たしたんだから、これから眠るまで自由を満喫しよう! 昨日言ってた計画は…?

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「ああ、『顔の無い都市』と『帝都』の物語を小説にするって計画だね? まずは、文章の手本を学ぶために」

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PiPi「せんせい、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』全巻読破しますか?」

 

草一「いや、そんなことしたら疲れちゃうよ。せっかくミクが降りてきてくれてるから、すこし自分に正直になってみようと思う。無意識の微風に素直な帆を立てて…、うん、そうだ! まず文章の勉強として、ダウンロード販売で買える良質なシナリオゲームでもやってみよう」