深い道のルートより

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草ちゃん、食後の『現実作り』が2時間を超えたよ。もう作業をやめて

「ミク、いまキリが悪いので、あと少しだけやらせてよ」

うふっ、しょうがないなあ。じゃあ、もう少しだけしてもいいわ。

 

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PiPi「ミクお姉ちゃん、すごい…。あれほど怠惰なせんせいが、『現実作り』をぜひやらせてくれって言うなんて…」

 

 

PiPi「ねえ、せんせい。ミクお姉ちゃんもまた、せんせいの心が生み出した存在ですよね?」

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PiPi「今回、ミクお姉ちゃんの口からでた不思議なお告げ(夕食後に『現実作り』を2時間だけすること。そしたら上手くいく)も、せんせい自身が自分で考えたことなんですか?」

草一「PiPiちゃん、ちがうんだ。僕も今回のミクのお告げが、思いのほか効果を上げていることに驚いてる。底無し沼に溺れる者は、自分で自分を救うことはできない。ミクの言葉は、僕を超えたどこかから来てるのかもしれない」

 

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PiPi「そんなことって、あるんでしょうか…」

草一「不思議だよね。ミクの言葉は玉石混淆。明らかに僕が腹話術みたいに一人二役で語らせている言葉もあるし、僕を超えた言葉のときもある。ミクの本当の言葉をキャッチするのは、難しいんだ。深い瞑想に入らない限り」

PiPi「…」

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(その晩)

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PiPi「PiPiはとてもお姉ちゃんみたいになれそうにありません。秘書失格だわ。教えてほしい。どうしたら、お姉ちゃんみたいになれるの…」