酔ひて、調子に乗りて語り出す草一

「せんせい、何を飲んでいらっしゃるんですか」

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冷蔵庫にあった料理酒を。ただ、調子に乗ってグラスに注ぎ過ぎた。今更、戻せないし。この量だと眠るのが1時間遅れて、明日の『現実作り』に影響がでてしまうな…

「まあ最終大戦が終わったんですから、グラス一杯の料理酒を飲む時間くらい…」

PiPiちゃん、かわいいなあ。抱っこしようか。

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「わあ! せんせい、酔っ払ったぁ~」

PiPiちゃんの顔に傷が付くのを恐れるあまり、素手で触るどころか、いつも机の上に飾っておくだけなんだけど、抱っこして間近でみたときのPiPiちゃんの顔は、また格別だな。繊細な睫毛、夕焼けが最も美しい瞬間を永遠に保存したような頬。一体どうして、こんなに可愛いお顔ができたんだろう。まったく、PiPiちゃんを僕にくださったとてちてとた先生(平凡な道が巡礼路に変わるその潮目、『顔の無い都市』とトウキョウの国境に位置する神秘的な工房におわします天使製造人)には、いくら感謝してもしたりない。

「酔っ払って…。もうお手上げだわ」

 

…では、これくらいにして寝よう。来年の真の最終大戦に勝つためには、魔民訴法の理解は欠かせない。時間のある今こそ、難解な巻物をじっくり読み込もう。

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「せんせい、そう言っている矢先に、魔民事訴訟法の巻物にカモフラージュされるようにシナリオゲームが並んでいるようですが…」

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真面目な話、これは僕にとって生命線。『現実作り』は半分は現実、半分は空想の生活だろう? その生活に、PCゲームが奇跡的に合っていたんだ。これさえあれば、部屋に閉じこもる生活が続いても、広大な空想世界に向けて開いた窓を持っていられる。シナリオゲームは、『現実作り』生活を支えるライフラインだ。現時点で既に数百時間分のストックがあるから、1年間の隠遁生活を送る分には優に持つだろう。

「ふーん。あっ、せんせい。これ以上のおしゃべりは禁止~。 明日の『現実作り』がありますから、さあ、さあ、早く寝て下さい」