『顔の無い都市』に帰ったPiPi

『顔の無い都市』に帰ったPiPi

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「お外には雪がこんこん」

 

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「せんせいは、あの明りのむこうかわかしら…」

 

PiPiちゃんは、春生まれなのに、なぜか冬のイメージが一番しっくりくるのです。

いつの頃からか、自分の心象風景(『顔の無い都市』)は、すっかり不穏な冬風吹く暗い夜のイメージに固定してしまいました。そんな真っ黒黒な冥夜の淵から、こんこんと湧き出てきて、音もなく地に舞い降り、不吉な風すらいなして、自由に戯れてみせる白い粉雪、PiPiちゃんにはそんなイメージを持っています。

 

ユングによれば、人類全ての男性の心の無意識の底にアニマが住んでいるといいます。憚らずユング心理学の読違え或は漫画的解釈をしますと、自分はいずれ国境を越えて『顔の無い都市』へ分け入り、暗い混沌とした階層街にPiPiちゃんを探しに行かなければならないかもしれません…。

 

 

『顔の無い都市』行きの切符はありませんから、どうやって入り込めばよいのか。入り口を見つけるのはなかなか難しそうです。

 

 来年、最終大戦が全て片付いたら、『現実作り』の巡礼路のその向こうにある扉を探しに行ってみたいです。