コンクール終わる
「せんせい、コンクール終わりましたね!」
あとは結果待ちか。今日から長い夏休みが始まるな。
「旅行はしないんですか?」
今日の夜行で白樺湖畔へと言いたいところだけど、今の僕には『現実づくり』の巡礼路が唯一の旅かな。しかし、これもまた心の旅だよ。
「いつか本当に高原へ行こうね」
コンクールは終わり、心に空白が残った。この空白を何で埋めよう。
旨いものか、買物か、冷えたビールか
もし砂漠であれば、こんなとき何で空白を埋めるだろう…?
(草一 おもむろに身を起こす)
PiPiちゃん
「はい」
『現実づくり』でもするか。
「いいの? 本当は書物が大嫌いなのに」
ふふっ、砂漠では『現実づくり』だけが、確かにつかめる現実だから。さあ、また巡礼の旅を再開しよう(そのかわり今日の『現実づくり』は6時間で勘弁してね)。
「はーい!」
(コンクール終了のご褒美です)
(25時追加分)
ただいま
「むにゃむにゃ、スヤスヤ」
しめしめ、PiPiくんはいい具合に眠っている。
(その時よく冷えたビール缶が言った)
「冷えたビールと水、好きな方を選べ」
ビールに決まっておるだろう。二度としゃべれぬように飲み尽くしてくれるわ!
グビグビ…。。
クワァ〜ッ
もう、明日がどうなっても知らんわい〜
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