草一のやつ、部屋で何を騒いでおるんだ。 「猫おじさん、ランプを取り付けてみたんだよ」 「ほう、これはまた悪くないのぅ」 「ランプの下でさっそく小説製作か？ 最近は家に帰るなり、こればっかりじゃな」 「『顔のない都市』と『帝都』の物語を完成させな…

半月は『帝都』のある法律事務所で働いていた。コーヒーを淹れ、執務室で一息ついたところで窓の外を見る。眼下にそびえるビル群。 PiPiちゃんと猫おじさんはちゃんと留守番しているだろうか……

コンコンコン…（ドアを叩く音） 「あら？ どなたかしら……。きゃあ！」 半月草一、ドアが開くなり雪崩れ込み倒れる。 「PiPiちゃん、水を、くれ……」 「PiPi、どうした！」 「せんせいが、戻ってきたの！！」 「猫おじさん、これを……」 半月、ポケットから何か…

twitter.com せんせいはこちらでくだらないツイートをしています。 修行時代は無味乾燥。とっても安い学生下宿に住んでいて、そこには朝ご飯と夜ご飯がついてくるから、毎日飲みに行ったりせず、直行直帰なんですって。 朝ご飯のときには、セーラー服をきっ…

みなさん、お久しぶりです。PiPiです。 寒い日が続きますね。いかがお過ごしですか。 最近は猫おじさんも寝ているばっかりです。 さて、先生はいま、私たちの「草月法律事務所」を設立するために、雪と氷の国へ１年間の修行に出ています。 先生は、「かなら…