PiPiちゃん、おはよう。 「ふふ～ん。今日、せんせいが何の巻物を読むか当ててあげる」 「ずばり、魔刑法です！」 残念～！！ 今日も魔民事訴訟法でした。 「ほげげ～。せんせい、また居眠りしちゃったらどうしよう」 うむ。PiPiちゃんの心配するように、民…

PiPiちゃん、おはよう 「あ、せんせい。おはようございます」 先日の模擬試合で魔民法の知識がスッカラカンになっていたよ。 「まあ、大変！ では、すぐに学説書・判例集全４５巻をキャリーバッグに詰めて、24時間レストランに爆走しますか！（全部読み終わ…

（芥川龍之介『少年』より）――少女はあいかわらず編みものの手を動かしながら、落ち着き払った返事をした。 「ええ、それは知っているわ」 「ではきょうは何の日ですか？ 御存知ならば云って御覧なさい」 少女はやっと宣教師の顔へみずみずしい黒眼がちの眼…

～～今日、PiPiちゃんの妹が、またまた『顔の無い都市』からトウキョウに派遣されたよ。彼女の名はMeteor。 まるで、蒼い聖夜に燦然と流れる光の尾ね。きっとトウキョウの人々の心に、きらめきをもたらしてくれるでしょう。 草ちゃんの敬愛するお人形作家の…

（『現実作り』強化型レイアウト） PiPiちゃんの秘書席を真正面から斜め横に移動しよう。これで巻物を置くスペースが格段に増えるぞ。（あと一つ、いくらUVカットケースに入れているとはいえ、デスクライト直下の光を長時間浴びて、PiPiちゃんのお顔に影響が…

（考え込む猫おじさん）「いまのPiPiの不自然な態度…。嫌な予感がする」 「そう。最近、妙に優しすぎるのだ」 「王様のようなベッド」 「美酒。そして…」 「三つ星ジュレ。おかげで冬に備え、よく肥えることができたわい」 （…ここでテレビコマーシャルです…

（ここは草月事務所 電話のベルが鳴る） 「わぁ、お電話だ！」 「もしもし、あ、お姉ちゃん。…うん…、本当！ 作ってくれるんだ…、ありがとう。今からせんせいに連絡して、決めてもらうね。じゃあね。ガチャリ」 「なんじゃ？」 「隣アパートのお姉ちゃん」 …

（PiPi 朝の光を受けながら書庫の前で『現実作り』の準備） 「今日のせんせいのお仕事は…」 「せんせい最近根を詰めてるから、気分転換に魔商法なんてどうかしら。せんせいのやる気まで管理するなんて、PiPiちゃんすごい！ いいお嫁さんになれそう。フフ」 …

今日は授業を放擲し小さな街へ。久々に理由もなくサボりました。喫茶店の2階の窓辺に座って、散りそびれの黄葉を残した裸の小枝が、冬空に向かって伸びるのを眺めます。静かにストーブにあたりながら。香気芳醇たる珈琲時光でした。 Flickr: mhaithaca's Pho…

（ここは『現実作り』の巡礼路の深い道 PiPiと草一 古い修道院に至る） Flickr: Jose Luis Mieza Photography's Photostream 「せんせい、しばらくここに逗留しましょう。せんせいは、年末で浮き足立って精神が乱れる傾向にありますから、ここいらで外界と断…

（草月事務所 昼下がりとはいえ初冬の冷え込みが厳しい） 猫おじさんはいいな 冬でも裸でいいんだから。 「あら、PiPiも平気よ」 わぁ、PiPiちゃん、無理しなくていいから！ さあ、暖かくして。ほおずき型の手持ちストーブだよ。 「暖か～い。せんせい、あり…

パラレルブログ ～深い道のルートより 「せんせい、土曜日の朝から浮かない顔ですね」 むふぅ、PiPiちゃん...。 （草一 重い腰を上げて） さて、PiPiちゃん。今週末の目標は魔民法の巻物８２３頁から１１１０頁までだ。い、急ぐぞ～。死にものぐるいで終らせ…

（『現実作り』の巡礼路の深い道に草一を残し、巻物を取りに戻るPiPi） 「ただいま。猫おじさん、しっかりお留守番してた？」 「なんじゃ？ PiPiか」 「留守番もなにも、ソウイチが出ていったんだから、草月事務所は解散じゃわい...。もう、わしは所員でもな…