月夜に和装のPiPi
「こんばんは。猫おじさん、ご機嫌よろしゅう」
「なんじゃ?! 和装か」
「えへん! 可愛いでしょう。ご近所のお姉ちゃんも誉めてくれたんだよ」
「わしも着物は嫌いではないがな...」
「また、どうしたんじゃ、急に?」
「PiPiももう大人だから、お姉ちゃんみたいに女子力を上げたいなあと思って」
(草一 事務所に戻る)
ただいま。へえ~、PiPiちゃん、珍しく着物かぁ
「あっ...」
すっかりお姉さんだね
「は、はい。ありがとうございます」
「よう、ソウイチ! PiPiは、女子力をアップさせたいらしいぞ」
「(もう! 猫おじさん、余計なこと言わないでよっ...)」
PiPiちゃん、すまないね。男手一つでは、リボンの結び方も髪飾りも、さっぱり分からないから
「PiPi、わしがひとつ、女子力アップに協力してやる。わしについて踊れ!」
「えっ?」
「女子の基本は踊りじゃ!」
猫おじさん、また、無責任なことを言って。今日まで『女子力』なんて言葉、知りもしなかったでしょうに。
「PiPiよ、本気で女子力を上げたくないのか? それとも手段を選り好みするのか?」
「わ、わたし、やるわ!」
「よし、わしについて踊れ」
ア、ヨ~イヨ~イ♪
ソ~レソ~レ♪
「本当に、これでお姉ちゃんみたいになれるのかしら...?」
9/18の『現実作り』:8時間 総計450.5時間 借金-25.5時間
推移:8 ⇒ 6 ⇒ 6 ⇒ 8 ⇒ 5.5 ⇒ 8 ⇒ 8 ⇒ 8