模擬試合の反省会
「さて、せんせい。一服しながら、今日の試合の分析会を始めましょう」
PiPiちゃん、試合は、帝国司法省高等試験の択一試験の形式で行われた。やっぱり、僕は魔刑法が相当酷いね。このまま最終大戦に臨めば、即死レベルだったよ。
「まあ! やはり、魔刑法ですか」
1問あたり2分の猛スピードで解法を捻出しなければならない極限状態で、僕の心の中をよぎったのは...
「よぎったのは...? (ドキドキ、ひょっとしてわたし?)」
猫おじさんの顔なんだ...
時々、頭の中でCMとかの音楽が鳴り始めて、止めようにも止められないことがあるじゃない? あれと同じように、集中したいのに、追い払っても追い払っても猫おじさんが浮かんでくるんだ。
「なんでぇ?! 猫おじさんにも、困ったものね。プンプン」
やっぱり、試合には慣れておかないとだめだね。本番であんなのが出てきたら、大変だよ。
「本当に! 今度来たら、にらんでおきますっ」
他にもいくつかの課題が見つかったよ。
○100点は取ろうとするな。完璧をもとめると柔軟な発想ができなくなる。
○準備不足の人間にかぎって、となりの人が気になる。
○集中力が不足している。普段から集中する訓練が必要。
報告は、以上です。
「せんせい、今後の『現実作り』は9時間/日になります」
え! なんで?
「理由はわかりません。いま、星が、PiPiにそう言いました。『現実作り』も現実の事象の変化に合わせて、不可避的に変わって行くのです。これは、星がそう決めたものですから、せんせいが、賛否を述べる筋合いの事柄ではありません」
そんな...
「よう! ソウイチ、元気か? 勝てると思うな、思えば負けよ。もともとが負け戦のつもりでかかれ! 例外中の例外で、うまくいくかもしれんぞ。人の世のことゆえ、相手さんのパラメータや状態によっては、こっちがせり上がることもある。まだ、あきらめるな! ア、ヨ~イヨ~イ♪」
「猫おじさんは、黙ってて!」
「ひぃっ?! わし、なんか悪いことした...?」
9/21『現実作り』:7.5時間 総計474時間 借金-26時間
推移:8 ⇒ 6 ⇒ 6 ⇒ 8 ⇒ 5.5 ⇒ 8 ⇒ 8 ⇒ 8 ⇒ 8⇒ 8 ⇒7.5