猫おじさんの反乱1
(ここは草月事務所 電話のベルが鳴る)
「わぁ、お電話だ!」
「もしもし、あ、お姉ちゃん。…うん…、本当! 作ってくれるんだ…、ありがとう。今からせんせいに連絡して、決めてもらうね。じゃあね。ガチャリ」
「なんじゃ?」
「隣アパートのお姉ちゃん」
「ああ、あのお嬢さんか。PiPiがトウキョウに来てから、すっかりなついておるの」
「そうよ。お姉ちゃん、なんでも出来るんだ、すごいなぁ。料理も美味しいのよ…。うふふっ…」
(暇になったふたり。猫おじさんは昼寝、PiPiはテレビをみる)
「グウグゥ…、スヤスヤ」
「ミクちゃん、かわいい…」
(…ここで、コマーシャルです。もうすぐクリスマスですね。西洋ではクリスマスに七面鳥を…)
Flickr: annieseats' Photostream
「わあ! おいしそう…」
「でも、なんか…、猫おじさんに似てる…」
(ピクッ)「いま、なにか言ったかな?」
「え? なんにも言ってないよ。あ、せんせいからお返事のファックス来た。お姉ちゃんに知らせてこよう!」(PiPi、ファックス用紙を机に置いて、駆けていく)
「PiPiの不自然な態度。なにか嫌な予感がする」