PiPiちゃんの唄

「せんせい、おはようございます。目覚めはいかがですか」

f:id:Hangetsu-Soichi:20150405081330j:plain

今日もまた酷い悪夢だった。時代は平安時代、場所は山奥で、優しくておとなしい姫が、悪い姫に襲われて太刀で首を切られるところで目が覚めた。最近、こんな夢ばかりだ。優しい姫は襲われた時ですらおとなしく、無言で抵抗したが、素手で太刀の刃を握ったから、真っ白な優しい手の平から血がにじみ、やがて薄い銀の刃がその穢れを知らぬ首に当たり、遂にやられてしまった…。まったく恐ろしい。起きてからどっと疲れがでた。

f:id:Hangetsu-Soichi:20150330122821j:plain

「せんせい、かわいそう…」

どうしたものか。

f:id:Hangetsu-Soichi:20150403215721j:plain

「『顔の無い都市』の領域の問題かもしれません。でも、変わらず『現実作り』をすることで、何かが変わるかもしれないよ」

 

なるほど。そういうもんかも知れないな。すっかり出遅れてしまったけど、とにかく今日も午前3時間、午後3時間の『現実作り』を達成しよう。

f:id:Hangetsu-Soichi:20150323205343j:plain

「そうそう。いつかきっといいことありますよ!

 

~~手で触れられぬ、霧のような現実よりも

つかみどころのない真実よりも

わたしたちの『現実』を創りましょう。

 

『現実』は、現実にあらず真実にあらず。

しょせん身勝手な幻想で

帝都の雑踏のなかでは、誰も拾わぬ無価値物だとしても

 

わが人生

この手で確かにつかめる『現実』にこそ捧げましょう

『現実作り』にこの人生を捧げましょう~~」