最終大戦まであと359日
PiPiちゃん、今日からまた『現実作り』を再開するね。
「まず、何からしましょうか」
最終大戦のコロシアムの状況をまとめてみよう。
1.リラックスした雰囲気だった。ダイガクインの試合と変わらぬ雰囲気。
2.食事はコンビニおにぎり等、普段の学園と変わらぬ人が多かった。
3.休憩中も室内ではIPAD等を使用不可なので、暗記物は印字して持って行く。
4.択一試合当日の最終知識チェックには、千頁もある過去問集では対応不能だった。自作の武器が最も役立った。
5.特許法、著作権法は解答用紙が各4頁しかないので、簡単に解答することが求められているようだ。
6.基本的かつ考えさせる問題がほとんど。相当前から時間をかけてリーガルマインドを身につける必要がある。直前期の追い込み時には、じっくり本に向かうことはできないから、やるなら今から夏まで。
7.民訴法だけは、普段から分厚い基本書を読んで理解しておかなければ対応できそうにない。
8.刑法、刑訴法は書くことが多いので、速くきれいに書く訓練が不可欠。ペンも選んだ方が良い。
9.択一式はかなり基本問題。科目数が3科目に減少しても、難化はなかった。基本知識の精度が大切。
「なるほど。では、年内にもう一度全課目の基本巻物と学者の書いた実践集をじっくりやりましょう。年明けからは無意識でも技が出せるようになるまで、反復練習しましょう」
最初から欲張りすぎ→黒い小人達の襲撃や『夕日の塔』の誘惑→崩壊、という我が人生の失敗パターンを避けるため、はじめのうちは『現実作り』は7時間で設定しておくね。以後、8~9時間に上げるように努めよう。
「はーい」
「せんせい…」
うん?
「それでは、『現実作り』の設定の儀式をしましょう。せんせいは、来年の真の最終大戦での勝利を『現実作り』に設定しますか?」
はい。それで設定します。
「PiPiとの約束は、絶対まもってよね。絶対だよ」
わかってるって。それはPiPiちゃんに命を吹き込み続けるために、必要なことなんだから。