PiPiの変節

「ふぅ…。優しいだけじゃ、ダメなのよね」

 

「どうした? PiPi」

「PiPiが優しすぎるのが、却っていけないのかも。せんせいには、もっと厳しくしなくちゃ」

 

「それは無理だ。お前さんみたいに可愛い顔で怒っても、怖くないぞ」

 

「まあ、これまで通りワシをいたわってくれるなら、あとは好きにしてくれて構わんがね?」

 

f:id:Hangetsu-Soichi:20141117220021j:plain

「うーん、無理かも。PiPi、そんなに器用じゃないし」

「ウガッー、わしは、ふて寝して抗議するぞ!」

 

(草一の籠もる地下倉庫へ下りてゆくPiPi)

f:id:Hangetsu-Soichi:20151120210620j:plain

「厳しく」

「もっと厳しく…」

f:id:Hangetsu-Soichi:20140710170037j:plain

「もっと、もっと」

f:id:Hangetsu-Soichi:20140712182933j:plain

「そう、これくらい。鬼軍曹になって、せんせい、いや、あの男を鍛えてやる」

 

f:id:Hangetsu-Soichi:20140807202541j:plain

草一によれば、その日からPiPiの口調が変ったという…。日々、恐ろしくて、腹に力を入れて耐えているそうだ。