顧客への対応に追われるPiPi
「この度は、うちの半月がとんだご迷惑をおかけしまして、すみません」
「はい。8月13日の夕方に出ていったきり、戻って来ません。失踪したんです」
「いいえ、生きているのはわかります。でも、どこで何をしているのかまでは...。」
「いつ戻ってくるのかも、わかりません。はい」
「せんせい、早く戻って来てよ...」
番外編 ソウイチと猫仙人 修行の記録
(帝暦○年8月17日 修行4日目)
茂みの中から伝説の猫仙人現われる
「ソウイチよ、昨日の敗北は無様だったぞ。ここへ来てからも、『現実作り』は6時間/日のまま成長しておらん」
すいません...
「つまり、おぬしは『頑張ろう』『明日は頑張ろう』と言いながら、結局、6時間という因果に絡め取られておるのだ」
と、いいますと
「いまの因果にどっぷり浸かりながら、口だけ『頑張ろう』といっても、6時間の壁は超えられんということじゃ」
では、どうしたら、いまの因果から抜けられるでしょうか...
「そうじゃな。もっと山奥へ籠もるのがよかろう。おぬしは俗気が抜けておらんからな」
トウキョウとの連絡は取っちゃいけませんか?
「無論じゃ。今の因果から抜け出したければ、俗世と連絡を絶って修行しなければいかん。それとも、いっそ『現実作り』を6時間に設定して安定を得るか?」
わたしは、いまの因果から抜けて、『現実作り』を8時間レベルまで上げたいのです。だから、猫仙人と共に更に深い森へと入ります。
「おぬしが7日間連続して、『現実作り』を8時間できるまで、俗世と音信不通になるぞ。酒も飲めん。トウキョウとの連絡も一切絶つ。それでもよいか? 成功するまで戻れんのだぞ」
猫仙人、私は今の因果から抜け出したいのです。
「では、更に山奥に入るぞ。付いてこい。決してわしを見失うでないぞ」
猫仙人、ついていきます。
(猫仙人とソウイチは、更に深い森へと入っていった)
.........修行4日目 17時
「ソウイチ、いまの因果の流れでは、今日も失敗しおるぞ」
僕もそんな気がします。一体、どうしたらよいのでしょうか。
「おぬしは自室にいる時、30分に1度は白壁の悪魔に誘惑され、その度に負けておる」
それは、間食やメールチェックのことですね。
「ほんの些細なことが、おぬしを今の因果に縛り付けておるのじゃよ。
因果から抜け出る方法を伝授しよう。
白壁の悪魔が誘惑してきたとき、毎回敗北している現状を断ち切れ。そして、3回中2回は勝て」
つまり、30分に1回コーヒーの誘惑に駆られるのを、1時間半に1回まで耐えろというのですね?
「その通り。コーヒーができるようになったら、メール、ネットニュース、雑念、不安、焦り等々も打ち消すようにする」
難しそうですが、ひとまずやってみます。めくるページ、走らせるペン先で考えます。
「よし、先へ進むぞ。今日から連続7日間×8時間を目指す」
はい。
.........修行4日目 夕食後の焚き火
(深い森 あたりは秋の虫の声)
「ソウイチ、おぬしの心は弱いな。いつも『また、やってしまった』と後悔ばかりしておる」
( Photo by (c)Tomo.Yun ttp://www.yunphoto.net )
はい
「自分が漫画の主人公のように、心を制御できるカッコイイ人間でなくて残念か?」
残念です。まあ、そのことで自分を追い詰めたりはしませんが。
「毎日約束を破っておるソウイチの現状は、確かに残念な状態じゃ。しかし、変われる方法さえわかれば、変わりたいんじゃろ?」
はい。
「なら、おぬしのやるべきことは、変われる方法を試行錯誤することじゃな。おぬしの救われている点は、『変わりたい』という気持ちが、社会からのプレッシャーだとか、孤独からの圧力だとか、理想と『現実』のギャップ圧力から生じているのではないことだな。」
はは。まあ、お人形相手の孤独な生活でも満足できる人間ですから。それよりも、僕の求めたい主題は、『現実作り』を極めることなのです。社会的評価など、どうということもない。他人の評価などどうでもよいのです。ただ、『現実作り』を極めるために変わりたい、それだけです。
「面白い試みじゃ。さあ、出発するぞ。明日の朝4時までは短い。よいか、ソウイチ。ここから先は、白壁の悪魔も頻出する時間帯じゃ。3回中2回は勝て。そうして、いまの因果からできるだけ長時間離脱するのじゃ。今は『負けが主、勝ちが従』でも、やがて『勝ちが主、負けが従』に入れ替わる時が来るだろう。さあ、いくぞ」
(二人は更なる奥地を目指し、夜間の尾根縦走に向かった)
.........深夜12時半 休憩ポイント
「ソウイチ、毎晩22時半~24時に白壁の悪魔の猛攻を受けとるようじゃな」
この時間になると、いろいろな考えが湧き起こって、『現実作り』に手が付かなくなるのです。
「たとえば、どんな考えが浮かぶのじゃ?」
支離滅裂です。さっきは、シャーロックホームズの敵に硫酸をかけたのは誰だったか、子供時代の美空ひばりは誰に塩酸をかけられたかとか、数年前工業用の硫酸タンクに二人が落ちて亡くなった事件があったとか。
「連想がぽんぽん出てくるのは、頭脳のために悪くなかろうが、それで悪魔の誘惑にひっかかってネットで調査など始めるから、いつも時間が足りなくなるのじゃ」
はい
「ソウイチ、よいか。そのワンクリックが、そのコーヒー一口が、そのチーズひとかけらが、その一言が、おぬしを絶えず今の因果に縛り付けておるのだ。もし、いまの因果から抜け出したければ、そのワンクリックをせずにスイッチを切れ、その一口を諦めろ、その一言をグッとこらえろ。その地味な積み重ねによって、ようやく因果の流れが少しずつ変わるだろう」
やってみます
「さあ、もう出発するぞ。朝四時などあっという間だ」
(猫仙人と草一は、山奥に入っていった)
.........修行4日目 午前3時 野営ポイント
( Photo by (c)Tomo.Yun ttp://www.yunphoto.net )
「ソウイチ、あと1時間半じゃな。ゴールは見えてきた。今日は意地でも白壁の悪魔に打ち勝って、『現実作り』8時間を達成せよ。よいな。今日できなければ、永久にできぬぞ」
はい。がんばります! と言ってもいい場面ですよね。今日は。
「いいぞ。『がんばります』という言葉は、全く見込みの無い者が使ってよい言葉ではない。それでは単なる言葉遊びだ。そうではなく、達成できるかどうかのギリギリまでやっているのなら、使ってもよいじゃろう」
しかし、僕は過去、何度も同様のケースで油断した挙げ句、白壁の悪魔につけ込まれて失敗したことがあります。今日は油断しません。
「ソウイチ、この時間になると疲れが出る。決して、全開でやろうとするな。無理をすると、明日から続かない。それに、白壁の悪魔につけ込まれやすくなる。ここから先は適当に力を抜いて流してよいから、そのかわりミク様(PiPiと言ってもよいが)との契約だけは守れよ」
はい。
.........朝5時
猫仙人、やりました!! 久しぶりに自室での『現実作り』8時間達成です。思った以上に苦しかったです。途中、最終段階の尾根を歩いていた際には、何度も白壁の悪魔の誘惑がありました。一瞬で吹き飛ばされそうになりながらも、めくるページ、走らせるペンのことだけを考えて、なんとか踏みとどまりました。
「ソウイチ、よくやった。明日の行軍でも、今日掴んだことを忘れるでないぞ」
(帝暦○年8月17日 修行4日目 8 261 -14)
(帝暦○年8月18日 猫仙人との修行5日目)
( Photo by (c)Tomo.Yun ttp://www.yunphoto.net )
「ソウイチ、出発するぞ。あらかじめ言っておくが、おぬしには昨日の疲れが残っておるから、今日は辛い峠越えになるじゃろう。崖から転落して、振り出しに戻ってしまうやもしれん」
はい。就寝が遅れたのと暑いのとで、寝不足です。
「頭脳勝負の戦いをするのに寝不足というのは、良くない。思い通りにノルマをこなせないと、無力感や焦りが生じ、白壁の悪魔につけ込まれる」
はい
「ゆえ、自分を焦らせるようなつまらぬ声に耳を傾けるな。全開は、どこかのタイミングで仮眠を経たあとじゃ。それまでは、ゆっくりと進め」
はい
「さあ、出発じゃ」
いや、猫仙人、待って下さい。いまから歩いても、どうせすぐ昼食タイムです。ちょっとダラダラして、昼食まで時間を潰しましょう。
「大馬鹿者! 喝!! そうやって毎日10分、20分単位で時間を垂れ流した結果が、連日の『現実作り』失敗と今回の逃避行じゃろうが。わからんのか? ここで10分貯金しておけば、疲れた夜中に1度コーヒーブレイクを入れられるじゃろう。今後、究極の戦いになってくれば、5分でも10分でも貴重になるぞ。無駄にするでない」
す、すいません。すぐやります。
.........修行5日目 夕食後
「ソウイチ、夕食後何分経った?」
ええ、20分くらいです。
「おぬしは今、これまで同様、敗者の因果に絡まれつつあるのに気づいているか?」
はあ...、そう言われると感じますね。たぶん今日もこのまま、わかっちゃいるけどダラダラしてしまうんだろうなあ...、と。
「そうか、感じるか。では、因果の流れをたどって、数時間後の自分を想像してみるがいい。
就寝時、『今日もダメだったか』と誤魔化しの薄笑いを浮かべながら、申し訳程度に焦ってみせ、用もない雑誌をペラペラ2,3頁めくってから電灯を消す、あのみじめさを。」
うっ...。あれはイヤだ。あれこそ希望のない暗闇というものだ。
「ならば、立ち上がれ。今の因果から抜け出したいのだろう?
そのネットのワンクリックが、その一口の間食が、その一言が、お前を絶えず今の因果に縛りつけているのだ。変わりたければ、そのワンクリックをやめてスイッチを切れ、その一口を諦めろ、その一言をこらえよ。そういう一つ一つを変えることで、いずれ因果が変わるだろう。頭の思考だけで因果はかわらん」
はい
「油断するな。7日間の尾根縦走の2日目だぞ。今夜で終わりにしたいのか?」
...
「今日限りで負けて帰ったら、PiPiはさぞ、甘い笑顔でお前を迎えてくれるだろうな? 『夕日の塔』の娼婦さながらに...」
ハッ...! それだけはいけません。猫仙人、PiPiちゃんは僕の黒い腐った魂を土壌にして咲く一点の白い花なのです。僕が堕ちれば、PiPiも堕ちることになるのです。さあ、歩きましょう、今日も成功させます。
(二人は、更なる奥地へと分け入っていった)
.........帝暦○年8月18日 修行5日目 8 269 -14
帝暦○年8月19日 猫仙人との修行6日目 尾根縦走行程3日目/7日
「ソウイチ、起きろ。出発するぞ」
はい。
( Photo by (c)Tomo.Yun ttp://www.yunphoto.net )
「体調はどうだ?」
いや、大丈夫ですよ。それに、2日で疲れてたらしょうがないですよ。
「ソウイチよ。おぬし、学級委員長か? おぬしがやっているのは、『文部省選定作品づくり』なのか? 『現実作り』なのか? わしが聞いているのは、模範解答ではなく、おぬしの実際の体調のことだ」
はっ、疲れております。やはり、日が昇ってからの睡眠は、暑さもあり、体調不良となります。
「そうじゃろう。連日8時間の『現実作り』といっても、座っている時間は実際には11時間ほどじゃ。それだけやれば、誰でも疲れるわ。わしは、帝国一とも言われる、さる非常に高名な弁護士と話したとき、彼は言っておった。『全開で朝から晩まで毎日毎日働ける人間などいない、出来る訳がない。力を抜くときは、抜いて作業しないと、絶対に続かない』と」
なるほど...
「打ち上げ花火じゃないんだ。一発打ち上げて終了じゃ、困るのだ。毎日続けなくては」
はい
「優等生的な回答は、自己観察ではない。たった2日の『現実作り』でへとへとになる自分を認めろ。その上で、いかに『現実作り』の巡礼路を歩き続けられるかを工夫しろ」
はい。
「よし、出発じゃ。ゆっくり行くぞ。今日は決して無理はするな」
.........修行6日目 昼食後
( Photo by (c)Tomo.Yun ttp://www.yunphoto.net )
「ソウイチ、昼飯はもう食ったか」
はい
「いま、何をしておる」
え? 猫仙人が『自分の疲れを飾らずに自覚しろ』『今日はゆっくりやっていい』と言っていたので、ダラダラしてますが...
「馬鹿者! 喝! 疲れた時こそ、立ち止まるな。座り込んだら、3時間は動けなくなるぞ。
因果の流れを想像してみろ。3時間後にダラダラとペンを取る。しかし、もう夕飯が近い。『ああ、どうしよう。6時までに1時間しかできない。もうダメだ。今日の『現実作り』、失敗だ!』という、いつものパターンが目に浮かぶわい」
へえ、おっしゃる通りで...
「疲れた時こそ、歩け。さもなくば、8時間達成は不可能だ。だが、最低限の力で歩いて、体調回復の時機をうかがえ。さあ、出発するぞ」
.........修行6日目 深夜12時 休憩ポイント
( Photo by (c)Tomo.Yun ttp://www.yunphoto.net )
「ソウイチ、どうじゃ?」
今日は疲れて本調子ではなかったのですが、猫仙人のアドバイス通り、立ち止まらず、ゆっくり歩き続けました。すると調子が上がってきて、結果的には、いつもよりずっとはかどりました。明朝4時まで4時間残して、『現実作り』は残り2時間です。
~~疲れた時こそ、立ち止まるな。ゆっくり歩きながら、調子が上がる時機をうかがえ~~
というのは本当でした。
「他流派の巻物も終ったようだな。では、次の戦闘訓練の課題を準備しよう」
はい
.........修行6日目 深夜1時
猫仙人、次の巻物を持ってきました。余分なものもあると思いますが、めぼしいものをそろえました。試合8種目のうち2種目分です。
「ソウイチ、絶対にこれを真面目に読んではならんぞ。それは自殺行為じゃ。最初の3冊目を読んでいるうちに、襲撃されて命を落とすぞ。よいか? これは自己満足のボディービルではない。来年に来たる最終大戦のための実戦訓練なのだ」
それは、『現実』VS. 現実 の最終決戦のことですね。
「そうじゃ。おぬしとミク様の作った『現実』が勝って、トウキョウの現実を書き換えるのか。それとも、トウキョウの現実が、ミク様の『現実』を凌駕し、破壊し尽くしミク様が死するのか...」
一体、どうしたら良いでしょうか。こんなに沢山、1か月で出来る訳がありません(この1週間で薄い本を2冊やっただけなんです...)。
「ありがたい巻物も、実戦で瞬時に術を発動できるまで体得しなければ、無意味じゃ。まずは1冊、実戦書を選べ。実戦書に沿って戦闘訓練しながら、術が不確かな箇所だけ、巻物にあたって技を熟成させよ」
はい。
「よいか。時間は限られている。おぬしには、最大で1か月しか与えられていないのだ。1か月でできることをやれ。真面目さはいらない。軽薄になって、テキト~になて、省いて、省いて、省きまくるのじゃ。決して自己満足に陥るな」
はっ。
「さあ、朝までまだ時間がある。さっそく、実戦訓練に入るぞ。武器を持て」
は、はい。
(二人は戦闘訓練を始めた)
.........修行6日目 3時半
猫仙人、今日も『現実作り』8時間達成しました。
「よし。白壁の悪魔に惑わされることも減ってきたな。明日からも、面倒がらずに『対白壁の悪魔チェックシート』をつけるんだぞ」
はい。
「まだ、行程は半分以上残っている。あと4日間連続で『現実作り』8時間/日を達成しなければならない。油断するでないぞ。じゃが、今日は残り30分、好きなことをして過ごすがよい」
ありがとうございます。猫仙人。
記録:帝暦○年8月19日 修行6日目 8 277 -14
帝暦○年8月20日 猫仙人との修行7日目 尾根縦走行程4日目/7日
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「ソウイチ、起きろ。すぐに出発するぞ」
猫仙人、疲れました。暑くて寝不足です。
「良い機会じゃ、客観的にいまの自分を観察してみろ」
起きて1時間以上経つのに、ダラダラしています。動きが鈍く、ネットの同じようなニュースを堂々巡りでクリックしています。
「疲れてくると、判断力も決断力も鈍る。元気な時には考えられないような失敗もしかねないものじゃ」
どうしましょうか。
「ロボットではないから、疲れた身体を元気にすることはできん。現状を自覚して、できるかぎり判断力を維持するよう注意しつつ、回復する時機をうかがえ」
はい。
「では、出発するぞ」
.........修行7日目 夕食後
( Photo by (c)Tomo.Yun ttp://www.yunphoto.net )
「ソウイチ、『対白壁の悪魔チェックシート』はどうじゃ?」
はい。今日は、××○×○×××○×...、といった有様です。
「なんじゃ。×の方が多いのう? なぜじゃ?」
疲れてきて、すぐにIPADを見ながら横になりたくなります。『少しくらいは良いだろう。今日もどうせ、8時間やるからさぁ、ちょっとサボってもいいでしょう?』という気持ちです。
「ソウイチよ、このままでは古い因果に逆戻りじゃな。よいか? 古い因果の輪から抜け出さぬ限り、成長はないぞ」
しかし、ぼんやりした怠惰な雰囲気に包まれて、よく分からないうちにサボってしまっています。
「普通にやっておれば、古い因果に流されるのが自然じゃ。もう一度、チェックシートを淡々とつけ直せ。そうして、辛くとも3回中2回は勝つようにせよ。よいな。今日を超えれば、おぬしは7日間中4日間勝ったことになる。勝ち越しじゃ。なんとしても、勝て」
はっ。猫仙人、がんばります。
「辛いときは、何をするんだったかのぅ?」
はい。息を整え、力を抜き、目の前のめくるページ、走らせるペンだけに集中します。
「そうじゃ。白壁の悪魔は、今日、猛攻撃をしかけてくるだろう。だが、なんとか耐えるのじゃぞ」
(二人は、更に奥地へと進んでいった)
.........深夜3時 野営ポイント
( Photo by (c)Tomo.Yun ttp://www.yunphoto.net )
「ソウイチ、あと1時間半じゃな。『対白壁の悪魔チェックシート』はどうじゃ?」
はい。夜は比較的調子がよいようです。
~~集中とは、不断に湧き上がる想念を捨てることなり~~
ですね。たとえば、『現実作り』中に、ネットを見たいとか間食しようという雑念が起こるのは仕方がありません。それを1秒で諦めて流し去ることができれば○をつけます。逆に、その雑念に囚われてネットを見てしまったり、間食してしまったら×をつけます。
○×はそれほど厳密ではなく、大雑把で主観的なものです。3回中2回は○になるようにしています。
「よかろう。疲れてサボりたいときほど、こういうチェックをないがしろにするものじゃ。おぬしは、これからもこまめにチェックするのじゃぞ」
はい。わかりました。
「さあ、あと1時間半じゃ。油断せずに行くぞ」
はい。
.........朝5時
猫仙人、『現実作り』8時間終りました。
「よろしい。早く寝るがよい」
記録:帝暦○年8月20日 修行7日目 8 285 -14