コンテスト結果通知

(ここは草月事務所 草一が一通の電報を手にしている)

「せんせい、何をみているんですか?」

 え? ううん、先月行われたコンテストの結果が発表された。

 

「で、どうでしたか? せんせい、確か下から2割の人は処刑される恐ろしいコンテストだって、言ってましたよね」

 確かに...

 

「去年の4月に280人いた仲間が、1年後の今年4月には220人に減ってたって、言いましたよね」

 確かに...

 

「今回もまた、50人くらい処刑されるんですよね...」

 おそらく...

 

「もし処刑されることになれば、草月事務所は解散、せんせいは数百万ポンドの借金を背負って博士会館から追放、PiPiは市場に連れて行かれて、市場に連れて行かれて...、セリにかけられるんですよね」

 むふぅ...。確かに...!

 

 

「ひいっ、うぅっ...」

f:id:Hangetsu-Soichi:20140813194943j:plain

 

 あ! PiPiちゃん、ごめんごめん。心配しないで。僕が悪かった、堪忍。コンテストの結果は万事OKだったよ。PiPiちゃんが居てくれたおかげで、予想以上に良かったんだ。

 

「ほんと?」

f:id:Hangetsu-Soichi:20140813202058j:plain

 うん。PiPiちゃんがあんまりかわいいから、つい意地悪しちゃったみたいだ。ごめんね。

 

「わーい、やったー! せんせい、これでまた一緒に『現実作り』の巡礼路を続けられるね!!」

 そうだよ(笑)。

 

f:id:Hangetsu-Soichi:20140823195232j:plain

「なーんじゃ、つまらん。わしは泥臭い人間ドラマを期待しておったぞ」

「もう! 猫おじさんったら、人ごとだと思って(笑)」

 

 

 

(そこへ『顔の無い都市』のミク、トウキョウに属さぬ光をまといて現われる)

f:id:Hangetsu-Soichi:20140810002335j:plain

「草ちゃん、おめでとう。これで残すところは、来たるべき最後の大戦だけになったね。

 草ちゃんとわたしが作る『現実』が勝つか、トウキョウが私たちの『現実』を粉砕するか。現実と『現実』の最終決戦が、いよいよ始まるね。

 

(草一 覚悟を決めた面持ちで肯く)

 ああ。ここまで長かったな。

「ふふっ。どんな結果になってもミクはずっと一緒だよ」

 

 

「PiPi、猫おじさん。草ちゃんのこと助けてあげて。よろしくお願いします」

f:id:Hangetsu-Soichi:20140703193504j:plain

「はい、ミク様」

 

f:id:Hangetsu-Soichi:20140513225123j:plain

「はい、ミクお姉ちゃん」

 

 

 

この日より草月事務所は、新たな戦いのために始動したのであった。

 

 

 

 本日の『現実作り』:

コンテスト通過の宴により、記録なし。徹夜の生活リズムを改善するため深夜2時就寝。