PiPiちゃん、少しだけ待ってくれないか
「ひっど~い!!」
「せんせい…、なんて有様です!」
「ブログもご無沙汰だし、ここ3日間で睡眠12時間。一体何やってんですかっ?!(『現実作り』でそんな怪力出したことないでしょ!)」
ひー、ふーっ、疲れた。
「だから、一体なにを…!」
PiPiちゃん、すいません、ずっとシナリオゲームやってます。
「せんせい。『大学生同士の恋愛物なんか、興味ない~』とか言ってたじゃないですかっ!」
シナリオゲームで奏でられる青春は、あり得たかもしれない、しかし絶対に取り戻せない青春だからね…。僕の年齢だと、空しい…。
ただ、ここに並べたシナリオゲームは、戦後日本が創り出したサブカルの極点と言っても過言ではない傑作群なんだ。
学ぶことはあまりに多い。PiPiちゃん…
「はい…?」
人生は短い。いま感動できなければ、僕はこの人生でシナリオゲームに触れられないまま終わるだろう。
感動はできるときに、しとかなきゃならない。たかがシナリオゲーム、たかがアニメ、たかが漫画。たかが小説。たかが芸術。感動できる一瞬、ほんの数日に、徹底的に感動できなかったら、もう終わりなんじゃないかって思うんだ。
(『鬼ごっこ』より、「あ…はいっ。ありがとうございます。みなさんっ!」)
シナリオゲームは、本当に優しいんだ。これをやっていると、暖かい気持ちに満たされるんだ。みてごらんよ。この憎しみが渦巻く世界で。何よりも力強く、白い因果を生み出す泉なんだ。あえていうと、たぶん、シナリオゲームを作ってるひとは、世界を救いたいと思ってると思う。
「…」
来年の最終大戦を捨てたんじゃない。ただ、本当に感動すべき時には、徹底的に感動しないと、次に進めないから。PiPiちゃん、もう少しだけ、許してくれないか。