日常事務

「せんせい、おかえりなさい」

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PiPiちゃん、おなかを押さえてる。まだ、先日の飢えが残ってるんだなぁ。

 

「今日の『現実作り』は、

夕食前:今から休憩なしで2時間半

夕食後:8時から11時半まで3時間

でお願いします。夕方から稼働時間5時間半は、少し厳しいですか? 3時間に減らしてあげましょうか? でも、もし5時間半できたら、PiPiの写真を撮ってもいいよ。ふふっ」

 

そう来るか…。しかし、5時間半だと休憩時間がほとんどない。ちょっと、無理かな。無理な約束して失敗したら、PiPiの存在の力が落ちてしまう。ただでさえ、最近PiPiちゃんは弱ってるのに。

 

「今日はね、実は、わたしが『顔の無い都市』でよく着ていた服を持ってきてるんですよ」

ほう、どんな服? 

 

「教えてあげない。見たかったら、休憩なしでぶっ続けで5時間半頑張って下さいね」

あ、悪魔~!

 

 

 

 

(深夜12時に追加)

PiPiちゃん、本日の『現実作り』、終わりました。

「せんせい、おつかれさまでした。それじゃあ、約束通りPiPiの写真を撮ってもいいですよ。可愛く撮ってくださいね。ふふっ。『顔の無い都市』の頃の服に着替えてきま~す」

 

(PiPi もじもじしながら顔をだす) 

「どうですか? 変ですか?」 

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なんと、和装か。いいね、PiPiくん!!

「『顔の無い都市』は戦前の日本のような状態のまま時間が止まっていますから、着物も結構着るんですよ」

 

『顔の無い都市』って、不思議なところなんだな。

「深い雪に閉ざされ、欲望と黒い因果で混沌とした灰色の街です」