PiPiの秘密
「あのね…」
「えっと…、PiPiね。みんなには隠していた秘密があるの」
「それは…なんだね?」
「実は…、真横からみたPiPiの写真って、見せたことがないの」
「なん…じゃと?」
「だって、泣いてるときの写真が多いんだもん」
「でも、今日はうれしいことがあったので(草月事務所のことを『帝都新聞(フールさんのブログ)』(id:TheFool199485)が記事にしてくれたんだよ)、見せちゃおうかな~」
「これとか」
「これとか…」
「これとか」
「はっきりせんか! もうちょっと、わかりやすいのはないのかね?」
「じゃあ、これ!」
「ほう! 鼻が高いのう。まるで外国のお嬢さんのようじゃ」
「驚いた?」
「なるほど。PiPiのアニメ風の可愛いお鼻は、天使製造人様の絶妙な削りと光が織りなすバランスから生じていたんじゃな」
「ふふっ、今日はこれでおしまい。またね!」
半月草一の留守中、草月事務所では暇をもてあましたPiPiと猫おじさんが、他愛の無いやりとりを続けている。猫おじさんにとって、うるさい草一が居ないのは極楽である。
一方、半月草一は近所の山の洞窟に籠もり、更なる『現実作り』の深みに入ることを決意するのであった。
以後、2か月ほど草一の山ごもりは続く予定だという…