草一の懺悔(ざんげ)
(8月最後の『現実作り』のため残業している草一とPiPi)
PiPiくん、ちょっと話があるんだけど、いま時間あるかな...
「はーい」
「どうしたんですか? 改まって」
実はねえ...、PiPiくん、僕は昨日、僕は昨日
「だから、何ですか?」
すいませんでした。わたくし誤魔化しておりました。
「何をですか?」
PiPiちゃんを帰した後、一人で残業していたら、つい気が抜けて寝てしまった(ウイスキーを飲んで...)。だから、『現実作り』を6時間しかやってなかったんだ...。
「ひぃいぃぃ......!」
PiPiちゃん、...だ、大丈夫?
「ほげげ~!冗談です。せんせい、誤魔化しはいけませんよ」
すまない、PiPiくん...
「でも、なぜ白状したんですか?」
PiPiちゃんはフィクションだろう? フィクションは儚く曖昧なものだ。嘘をつこうと思えば、いくらでもつけちゃうんだな、これが! だからこそ、フィクション相手に嘘をついた日にゃ、『現実作り』なんて嘘八百のオママゴトになってしまうだろう。だから、白状しました。ごめんね。
「せんせい、もう...。今回は正直に言ったから、許してあげます。失敗したからって、めげずにまた頑張ればいいじゃないですか。これからは嘘ついちゃダメだよ。わ~か~った?」
※8月30日の『現実作り』(補充情報):6時間 合計331時間 借金-2.5時間(8時間/日を基準として)
そのかわり、今日の『現実作り』は、成功させられると思う。
「はーい、せんせい、焦らずにのんびりね。苦しみながらやるのは、『現実作り』じゃないよ。PiPiといっしょ、楽しいな~、楽しいな~、ね!」
(朝4時)
PiPiちゃん、『現実作り』成功したよ。
「むにゃむにゃ...」
ふふ。夢を見てるんだね。おやすみ。
※8月31日の『現実作り』:8時間 総合計339時間 借金-2.5時間