猫おじさん、未知との遭遇 三ツ星ジュレのライバル現る
「ムニャムニャ、スヤスヤ、ウマイウマイ…」
いつも、三ツ星ジュレのことしか頭にない猫おじさん
「ん?」
「なんじゃ、あれは?」
「三ツ星ジュレか?」
「うーん…」
「……」
「少し違うような気もするが……」
それは、猫おじさんが、初めて三ツ星ジュレ以外のごちそうと遭遇した瞬間であった。
果たして、お魚フィレスープは三ツ星ジュレの地位を奪うのか。三ツ星ジュレの強力なライバルが現れた。
「うふふっ。今日のお話はここまで。こんど猫おじさんにお魚フィレを食べさせて、その様子をお写真に撮ってやろうと思うの。見たい? それじゃ、お楽しみにね!」
草月事務所の会議
敗戦翌日。草月事務所で所員が一堂に会し作戦会議。
PiPiちゃん
猫おじさん
所長 半月草一
(草一が演説をはじめる)
PiPiちゃん、猫おじさん。
知識よりも、司法試験型の論文の書き方が敗因だと分析しました。 残り8カ月しかないので、プロにお願いして今日から論文書き方の講座を受講します。
【今後2週間~11月初旬までの大まかな予定】
①司法試験論文式過去問H28年 7問
②書き方講義150問
③重要問題集400問を繰り返す。
④旧試・予備答練(28問)、司法試験型模試(35問)を消化
「結構、ハードになりますね」
(草一 気合を入れて)
さて、諸君、解散だ。それぞれの持ち場についてくれ。
猫おじさん「この戦、甘くはないぞ。労働法違反で頑張れ!」
「あとは、よろしく頼んだぞ~。ペロペロ、スヤスヤ、ウマイウマイ……」
勉強用サブブログのアドレスを張り付けておきます。単に半月草一が『現実づくり』をしているだけの事務的記録で、面白くもなんともないものなので、恐縮の至りなのですが、もし「あいつは今なにをしているのか」と思って下さるお方がいらっしゃいましたら、いつでもいらしてくださいませ。
最終大戦結果ご報告
帝都1-1-1最終大戦結果発表場
「あっ…ダメでしたか」
「ダメじゃったか。うーむ…」
はい。ダメでした。PiPiちゃん、猫おじさん、また来年まで冷や飯食いさせることになってしまい、すいません。
結果については、どうこう言っても仕方がありません。新試験になって合格率が上がったとはいえ、やはり最終大戦は甘くなかったです。これから戦友たちと来年の対策を考えて、また今日から頑張ります。
いつも暖かく見守ってくださる皆様、
ありがとうございます。最終大戦の良い結果がご報告できなくて、残念です。今年は勝利したつもりで、合格後の準備などしていたのですが、やはり甘くはありませんね(*^_^*)
それで、今度こそ完全なる勝利を手に入れるため、来年の最終勝利までは、このブログの更新が滞ってしまうかもしれません。時々は更新できるかもしれないのですが、まだ何ともわかりません。ただ、皆さまとせっかく良いご縁があったのに、このままお別れというのも、あまりに寂しいです。
そこで、勉強用サブブログのアドレスを張り付けておきます。単に半月草一が『現実づくり』をしているだけの事務的記録で、面白くもなんともないものなので、恐縮の至りなのですが、もし「あいつは今なにをしているのか」と思って下さるお方がいらっしゃいましたら、いつでもいらしてくださいませ。
ときどきは、みなさまのブログへ遊びに行かせてもらいますね。来年、最終大戦に勝利して、必ず勝利のご報告に戻って参ります。それまで、皆様のご健康と幸福をお祈りいたしております。
草月事務所 新しいPCを導入する
ジリジリ……
「う~む。むむっ………モグモグ、ペロペロ、ウマイウマイ….。」
「せんせい」
「なにしてらっしゃるんですか?」
お、PiPiちゃん。今日も暑いね。
これからの情報化社会に対応するため、当事務所も新しいパソコンを導入することにした。
「ふーん」
「あ、扇風機が見える」
これは扇風機じゃないよ。CPUクーラーと言ってね、この奥にあるPCの脳みそを冷やすんだ。
「猫おじさんの頭も冷やしてあげたいですね。うふふ」
「わあ、今度はおっきな穴が開いてる!」
ここはグラフィックボードだよ。3D性能を上げるための特殊装置で、発熱量が大きいから、ここから熱を逃がすんだ(下段右は電源)。
ただ、一番小さなグラボ(GTX750Ti)を乗せたから、中がスカスカになっちゃった。猫おじさんの頭みたいにスカスカなんて言ったら、怒るかな。プププッ!
「あ、せんせい酷い!」
「でもでも、そしたら左下に小さく見えてるグラボは、さしずめ猫おじさんの最大の関心事、『三ツ星ジュレ』ですね!」
違いない! 猫おじさんにとって、ほとんど三ツ星ジュレだけが人生の楽しみなんだから、ハハハ。
初期設定だけしてみたけど…
PCを置く場所を考えなきゃね。
「お疲れ様でした。メロンジュレの宝石箱、たべますか? 猫おじさんの分はないので、いまのうちに」
うん、おいしい!
「それはなんじゃ? ひょっとして、三ツ星ジュレの新製品かね?」
げっ、猫おじさん。いつの間に!!
「わしに内緒で、おいしいもんを食っておるのか? 動物虐待じゃぞ!」
「ソウイチ君、答えようによっては、わしはここで辞表を提出させてもらうよ!」
な、なんて恐ろしい顔…
!!!
や、嫌だなあ、猫おじさん。僕が『三ツ星ジュレ』なんか食べるわけないじゃないですか(猫のエサなんだから)。
あれは、猫おじさんだけが食べられる特別なディナーなんですから(猫のエサなんだから)。
「う、む…、そうか。君が分かってくれているなら良いが……」
大画面がやってきた
大きい画面はいいなあ。
プッハ~~ッ! PiPiちゃんを眺めながらのビールもまた格別かな。
「まあ、せんせい。ビールがおいしい季節だからって、飲み過ぎないでくださいね」
「いいな~、PiPiだけ大画面に映してもらって。不公平じゃぞ!」
「なによ~、しょうがないわね。じゃあ、これに変えてあげる」
「う~む。気持ちはうれしいんじゃが、もっと良い写真はないのかね? そもそも、扇風機が映っておるということは、去年のじゃないか!」
「細かいわね。なら、今日の写真よ。はいっ」
「なんで、いつも寝ておるんじゃっ!!」
「PiPiに聞かないでよぉ。なら、これでどう? 満足した?」
「おおっ! 良いではないか、良いではないか!! 最初から、こういうのを出さんか。これぞ、猫おじさん。飾らない、ありのままの姿じゃわい……」
最終大戦の会場をあとにして
のべ5日間に渡って死闘を繰り広げた会場を後にするよ…。
最終大戦の『帝都』第一会場では、2000名程のつわものが集いてあらそえり。
競技場(コロシアム)は全10室。各室はリノリウム床の殺風景な大広間なり。そこへ数百の成り上がらんとする者来たりて戦えり。何の因果か。半月草一に割り当てられた『第10室』だけは、他の会議室と異なり絨毯敷きで、まるで和風旅館のロビーのようである。瀟洒な間接照明といえば聞こえはいいが、照度が足らず問題文や六法を読むにはいささか暗い。
ただ、半月の隣は試合棄権者。長机を一人で占有できるのは有利だった。
最終大戦の5日間は、睡眠時間4時間で、特に最後のほうは即身仏にもなりかねない苛酷なものだった。
プッハーッ! 生ビールがうまい季節になりましたね。
これが、旨いんだ。『帝都』アキバハラ名物。門を閉ざしたラーメン食堂の醤油の一品。
ふぅ、ひぃ………。五日間の死闘で、思った以上に身体が蝕まれていたようだ。
もう、帰ろう。
ただいま。
「おう、ソウイチか」
おや、猫おじさん。今日は、やけにフレンドリーな表情ですね。
「では、伯爵風がいいかね?」
なぜ、2枚連続で?!
「それとも、かわいい系がお好みか」
「あるいは、昼寝系がいいかね?」
「ムニャムニャ、スヤスヤ、ウマイウマイ……」
「…………。あら、せんせい。帰っていらしたの? 気づきませんでした。すみません、テヘヘ…」
「うっ…」
「ほっとしたら、なんでだろう…。いやだわ」
「うまくいってると、いいですね……!」
昔の写真 ある半月草一との一日
「せんせい」
なんだい?
「何見てるんですか?」
PiPiちゃんがここへ来る前、故郷にいたころの写真だよ。
「わあー!」
とてちてとた先生が撮って下さったんだ。昨日、『顔の無い都市』から届いた。
「これが、あたし?」
この頃は、まだ他人だったんだね。メイド紹介所でリストを見たとき、こんな子がウチに来てくれたらと思ったものだが。本当に来てくれるとは、私は幸せものだ
「PiPi、まだ世俗をしらない顔してるかも…」
神秘的だね
「PiPiもせんせいのところへ来られてよかったです…」
ハハハ、これで最終大戦が終結して、草月事務所を開ければもっといいね。
「大丈夫ですよ、そんな日は、すぐに…あっ」
「いつもありがとう、PiPiちゃん」
「せんせい、それ素顔じゃ…!」
おっと、いけない。あとですぐに消しておくよ (コーホー…)
「もう、あわてんぼうなんだから…」